山は笑い、ウグイスも笑う
山は笑い、ウグイスも笑う
春霞は山裾の風景を朧げにし、桜の花が満春を歌う
人の世の巡りはその因果の理法により私事を入れず
人の世の苦しみは彼のみということなし
一切の存在は常に己に矛盾を持ち、一切の存在は常に変化し、留まることを知らない
人はこの人生において断絶の思い深く孤独の中に生きることを強いられる
人の実存はこの苦を背負い、誰からもその手を差し伸べられることがない
人は己の内にある智慧の道に目覚め、己を救うしか術がない
この暗き世界と己の暗愚によりて不安と絶望と焦りがますます盛んとなる
大声を上げて救いを求める
ただ虚しく木霊は返る
アーラヤの暴流は己の儚い思いをいともたやすく飲み込む
涙すれどそれは返らず、唯人生の葛藤と無残さのみが明らかとなる
心静かに禅定を修せよ
彼の偉大なる仏陀の如くただ静かに己の存在を確かめよ
万法は既に己の作為を越えて大三昧を成就している
この真意は涅槃が得るものではなく、涅槃の世界に己がいるという確信
これを信修するを禅定の本懐とする
無願の三昧 これこそ万徳の己の身体である
これを即身と名付く
ここに偉大なる釈尊と連綿たる祖師方に礼し奉る