山は緑を結び、川はその流れを絶えず

山は緑を結び、川はその流れを絶えず、命あるものの生と死のありようは変わらず
十二因縁の法輪は廻る
識と受は諸々の苦を内包し、生起して生苦となる
人の五蘊は常に焼かれる
煩悩の器 常に望みを起しては破れ 欲心を起しては葛藤の苦海に沈む
我瞑目するに悠久の年月命あるものの苦は止まず
ここに釈尊 深き禅定の中でこの苦海より逃れる法を得る
この苦因は己の煩悩を根とする
この無明があらゆる判断を狂わせ、行動を 実なる実存から離れさせる
この無明はラーガつまり貪欲を意味する
この貪欲は自性を持たないが、相対の世界ではあらゆる束縛の因となる
ここに縁起の理法を感得することに於いてこの貪欲は実体を持たなくなる
時間的空間的無我無常はこの実存に於いて常に真実である
しかし人は物事が時間的に永続性のある存在がないことを自覚しない
己の欲望によってそれは隠されてしまう
空間的縁起性は存在の実体を欲するが故 無視されてしまう
およそこの二つの認識の誤りがこの無明の毒性である
深く瞑想せよ
物事は実体なく無自性で無我である
または空性である
この空性こそが 己の心の制約を取り除く
そして己の行動を浄化し自由を与える
ここに深く仏陀と阿羅漢と諸菩薩を礼し奉る




山は笑い、ウグイスも笑う

山は笑い、ウグイスも笑う
春霞は山裾の風景を朧げにし、桜の花が満春を歌う
人の世の巡りはその因果の理法により私事を入れず
人の世の苦しみは彼のみということなし
一切の存在は常に己に矛盾を持ち、一切の存在は常に変化し、留まることを知らない
人はこの人生において断絶の思い深く孤独の中に生きることを強いられる
人の実存はこの苦を背負い、誰からもその手を差し伸べられることがない
人は己の内にある智慧の道に目覚め、己を救うしか術がない
この暗き世界と己の暗愚によりて不安と絶望と焦りがますます盛んとなる
大声を上げて救いを求める
ただ虚しく木霊は返る
アーラヤの暴流は己の儚い思いをいともたやすく飲み込む
涙すれどそれは返らず、唯人生の葛藤と無残さのみが明らかとなる
心静かに禅定を修せよ
彼の偉大なる仏陀の如くただ静かに己の存在を確かめよ
万法は既に己の作為を越えて大三昧を成就している
この真意は涅槃が得るものではなく、涅槃の世界に己がいるという確信 
これを信修するを禅定の本懐とする
無願の三昧 これこそ万徳の己の身体である
これを即身と名付く
ここに偉大なる釈尊と連綿たる祖師方に礼し奉る




若草は大地に萌え春風は梅香を運び水鳥は湖面に遊ぶ

若草は大地に萌え春風は梅香を運び水鳥は湖面に遊ぶ。
悠々たる自然は四季を忘れず春まさにこの時となる。
人の世の因果は己の欲するところを忘れ、己の行う所のみ果実とする。
因果に応報あり、心正しく言葉正しく行い正しき者はその果として涅槃を得る。
永遠なる喜びこれを涅槃という。
人の世は幾多の悲しみと葛藤の中にうごめいている。
争いは絶えることなく、阿鼻叫喚の叫びは耳を覆うばかりである。
傷つき斃れ、恨みを残し、またこれを繰り返す。
人の計らいの行きつくところ正に地獄である。
如来の智慧と菩薩の誓願に心を致せよ。
そこに己の本心の安らぎがある。
己の本心とは、己の本尊である。
それは慈悲と智慧とまた方便を備えている。
苦しいこの世でますます光る明るい燈明である。
暗きこの世を照らす光である。
この本心の働きは仏性と呼ばれる。
赤き蓮華と白き蓮華、共に己の心に備わっている。
鋭利なる智慧もまた金剛杵として内具している。
静かに座して己の本心に聴け。そして如来の相続者としての己を見いだせ。
オン サンマヤ サトバン。
我はそれである。我は普賢薩埵である。
そこに人生の四苦八苦その他もろもろの障害を乗り越える道が開ける。
我 今 大日如来の智慧と方便に帰依し奉る。




東京例会の動画を限定配信しております

メールマガジン購読者様向けに、

令和8年2月8日(日)午前10時30分よりの東京例会
熊本本堂における、不動護摩供養(副住職)、理趣経法(住職)の動画を
限定公開いたしております。

詳しい内容や視聴方法につきましては、
2月8日 18時56分配信のメールマガジンをご覧ください。

あわせて住職の法話も収録しています。

なお、公開期間は2月11日22時までとなっております。
その後は閲覧できませんのでご注意くださいませ。




朝霜は陽光に溶け、暗き夜は朝日に明ける

朝霜は陽光に溶け、暗き夜は朝日に明ける
深き霧は風陣の内に消え、山河を明らかとする
人の世の苦しみは仏の慈悲によって癒され、消される
人の煩悩は仏の智慧によって涅槃の道が開ける
煩悩は悟りの果を産み、修行の資源となる
おおよそこの世にある全てのものは無常と無我と涅槃を示す
心あるものは己に心を留め、他に迷い出ることを防ぐ
遥か昔、釈尊は弟子に慎ましやかな食を嗜み静寂なる樹下に敷き藁を敷いて己に問うことを教えた
己とは何者か 己は何処からきて何処に至るのか
己の本質とは何か そのように問うことが瑜伽の基本である
修行は苦行ではない
この世のあらゆる苦しみから己を救い出す唯一の方法である
禅定これは大安楽の法門である
己のこの姿を仏の御姿として修行する
言葉に於いては己の内から出る言葉を仏の言葉として発する
この言霊は天然自然にあるもので仏に属する
須らく人間たる自我の中には真実はなく、己の存在の中に真実が宿る
己の真実とは無限である
己の自我は有限である
この二つの狭間の中に人は存在する
この無限なる存在である自己を己として感得する時、曼荼羅の世界が現れてくる
自我の妄執を離れ、本来の自己に回帰せよ
御仏の慈悲と方便に帰依し礼し奉る




山茶花の色は白 寒椿の色は赤

山茶花の色は白、寒椿の色は赤。
人は人なれ、花は花なれ。
その性の様々な在り様は異なる在り様を呈する。
物事の善悪 それも立場と状況で異なる。
不変なる真理は実は求めがたく知りがたい。
人は己の欲するところに於いてその真理なるを思う。
論理的に正しいと思われる概念を真理として立てる。
しかし、生活の上に於いては実感を伴う真実は様々に様相を展ずる。
そこに民族 宗教 などの対立が起こる。
人は争うことを求めることは善とは思わないが、必ず対立が起こる。
そこで不変なるものを語り、不変なるものを主張して争いに至る。
実はぎりぎりの真実とはそれぞれ異なることを認めることである。
異なるとは、自己の主張を他の主張とともに共存させることである。
戦争という最悪の調整ではなく観念と言語におけるやりとりでこの境界と接点を求める必要がある。
涙の中に幸福はなく、怒りの中に平和はなく、妥協の中に自由はない。
神の名のもとに語ろうとも、人権の平等において語ろうとも。
自己に許される自由は他にも甘受されねばならない。
これこそが現代思想の中核である。
このことに於いて我々は最低限の国際的安定社会を造ることができる。
真の自由は他の人々に自由を与えることであり、まさに皮膚の色における違いが人種の差別を生んだ悲劇を避ける。
そのことが近現代の課題である。
違いの中に尊さを感じる。
これこそが密教思想の中核である。
ここに、深く仏陀の心に礼し奉る。




初護摩祈祷の動画を限定配信しております

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令和8年1月1日(木)午前0時よりの熊本本堂における、
初護摩供養(副住職)、理趣経法(住職)の動画を
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あわせて住職の法話も収録しています。

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ホームページをリニューアルしました

このたび、真言寺生活改善の会のホームページを、真言寺ホームページとしてリニューアルいたしました。

これまでの主なコンテンツを調整し、スマホ等でも、より読みやすいように心がけました。

令和7年まで、毎月郵送していたDMに変えて、このホームページやメールマガジンでのメッセージ配信を考えております。




真言寺米について

令和7年の状況

あぐり倶楽部では、以前は、毎年4~5月ごろ、お米の販売予定価格を決定し、ご予約受付を開始いたしておりました。 しかしながら、お米の価格が高騰し、投機的な買い付け、政府備蓄米の放出量、農家の作付け面積の増減など、予想が困難な要因が多く、ご予約価格が決められない状況です。

そこで、令和7年は、皆様にご心配をおかけしないように、「真言寺あぐり米」のご注文では、価格を「時価」、数量のみをご予約いただきました。

その後10月上旬に契約農家さまと話し合いのうえ価格を決定し、ご予約いただいた方へご連絡をさしあげたうえで全ご予約分を出荷いたしました。

令和8年米のご予約について

例年「真言寺だより」6月号に同封のFAX注文書等でのご予約受付をいたしておりましたが、令和8年より郵送での通信ができない可能性があります。

ご予約受付方法につきましては、決まり次第(4月ごろになると思います)、このホームページやあぐり倶楽部の注文サイトでのアナウンスをいたします。

皆様にはお手数をおかけしますが、何卒ご理解くださいませ。 どうぞよろしくお願いいたします。